「Amazonで電子書籍を出版したいんだけど、儲かるの?」
「印税収入はどれくらい?70%って聞いたけどどれくらい?」
「ぶっちゃけオワコンじゃないの?」
電子書籍に関するこんな声をよく聞きます。
結論から言うと、
「電子書籍出版はオワコンじゃない!むしろこれから!」
と私は考えています。
申し遅れました、私は初芝賢と申します。
ライター業をしながらも、個人で書籍の企画・執筆・編集を行っている”出版者”として活動しています。
この記事では自分が出版し、カテゴリー一位を獲得している作品がもたらしている収益について公開しています。
また、電子書籍出版には伸びシロがある理由も書いていますので、
ぜひこれをきっかけとして出版に興味を持っていただければと思います!
Amazon電子書籍収入の仕組みは、印税+KENP!
AmazonでKindleを出版した場合(KDP=Kindle Direct Publishing)、
得られる収入は印税とKENPの合計値です。
印税とは、本を売った時に得られる収入です。
Amazonで出版する場合、最大で70%の印税を得られます。
紙の本の印税が6~10%であることに比べると、遥かに高い数字です。
また、KENPとは、
Kindle Edition Normalixed Pagesの略で、要するに「無料で読まれたページ数」のことです。
これは、Kindle UnlimitedというKindleの読み放題サービスで
自分の本が読まれたページ数に応じて得られる分配金です。
つまり、お金を出して買ってもらえなくとも、
無料でたくさん読まれればそれに応じた報酬を得られるのです。
KENPのページ単価は変動しますが、だいたい1ページ0.5円です。
自己出版だと50ページほどの本が多いですが、
その場合は一冊読まれるごとに25円となります。
一見小さく見えますが、これが案外馬鹿になりません。
むしろ私はKENPこそが電子書籍出版最大の伸びシロと考えています。
その理由はのちほど説明します。
- 印税は最大70%!
- KENPは1ページ約0.5円!
ランキング一位獲得中の本の収入は、3.5万円/月!総額50万円以上!
では、カテゴリランキング一位を獲得する本となると、どれくらいの収入となるのか。
私の場合、
2018年7月29日に振り込まれた金額は約3.5万円でした。
トータルでの収入は50万円以上なります。
Amazonの規約により画像や詳細の公開はできないため、
大体の内訳を示すと以下のようになります。
- 印税:約21000円
- KENP:約14000円
となっています。
約60%が印税、約40%がKENP収入となっています。
意外とKENPの割合が大きいことがポイントですね。
3.5万円/月を多いと感じるか少ないと感じるかは個人差がありますが、
無名の人は3000円/月もいけば十分と言われる個人出版の中では比較的多い方かと思います。
売ったのはどんな本?
上記の収益をあげている本は、歌舞伎町ホストがこっそり教える「もっと話したい!」と思われる人になる最強のフレーズ厳選20選!!というものです。
Kindleストアにて490円で販売しています。
これは元歌舞伎町ホストの綾瀬さんにインタビューを行い、そのコミュニケーション術を本にしたというものです。
もともと綾瀬さんとは知り合いだったのですが、その人柄と話術にとても惹かれ、
「絶対にニーズあるし、コミュニケーションに悩む人の役に立つから本にしよう!」
と説得し、執筆、出版に至ったという経緯があります。
本当にありがたいことに、この本は多くの方に支持されました。
2016年から現在まで長く売れ続け、コミュニケーションカテゴリで一位を獲得しています。
また、この本をベースにした新作が、秀和システム様より紙の書籍として今夏出版予定となっています。
この本は電子書籍で売れるジャンルである”対人関係をテーマにした実用書”のため、
売上が通常の個人出版に比べ高くなっています。
電子書籍(Kindle)で売れるジャンル・売れないジャンルはこれだ!〜ターゲット決定の方法1/2〜
電子書籍(Kindle)のターゲットの決め方を解説!〜ターゲット決定の方法2/2〜
余談となりますが、その時は売れる保証がなかったのと、印税を分割振り込みする方法がなかったため、
綾瀬さんにはリターンを先に提供し、印税は初芝が受け取るという形の出版方法にしました。
「自分には出版するネタなんかない!」という人は、
秀でた能力や経験を持っている人にインタビューするという方法をオススメします(もちろん、謝礼や印税についてはビジネスとしてキッチリ決めておく必要がありますが)。
電子書籍の出版には伸びシロがいっぱい!
とは言え、いくら電子書籍の中では売れている方とは言っても、
一日で100万円売り上げるNoteに比べるとその魅力は霞んでしまうかもしれません。
けど、電子書籍にはまだまだ伸びシロがあります。
Amazonは何度もセールを繰り返してはKindleの販売台数を伸ばしていますし、
Kinde Unlimitedも99円セール(90%OFF)を行うなどして利用者を拡大しています。
実際に、本記事で紹介した電子書籍の収益は
Kindle Unlimitedで読まれたことによるKENP収入が40%を占めていました。
KENPの数字は毎月増えているため、
出版する側としてもKindle Unlimitedユーザーの広がりを実感しています。
電子書籍の自己出版はまだまだ未来がある市場なのです。
他の記事では売れる電子書籍の作り方や、
電子書籍の収益化の方法についても解説しています。
特に、電子書籍の作り方については、
他のサイトでは書かれていないけれど一番大事な”企画の立て方”についても解説しています。
ぜひそちらもご覧になって、電子書籍の出版に少しでも興味を持っていただければと思います!